筋トレって必要なの?

先日いらしたお客様から質問を受けました。
「やっぱり、筋トレって必要なんですか?」

筋トレの目的は何でしょう?

筋トレというと、どんなトレーニングを想像しますか?

パッと思いつくのは絵のようないわゆる腹筋でしょうか?マシンを使ったトレーニング等もありますね。いずれのトレーニングでもその効果としては筋肉を増やすことを期待しています。が、その目的は何でしょう?よくあるパターンはダイエット。筋肉を増やして代謝をあげようという話ですね。同様にスタイルアップなど引き締めを求めている人も多いハズ。ボディビルダーとまではいかずとも、適度に筋肉がついた身体は素敵ですよね。他にも健康維持やステイタスのために筋トレをする人達はたくさんいます。
これらを考えれば、筋トレって当然やった方が良いと感じると思います。でもちょっと待ってください、筋トレのデメリットは無いのでしょうか?

そもそも、あなたは全身の筋肉をちゃんと使えてますか?

筋トレをすることは悪いことではありません。ダイエットや健康維持には効果的です。しかしながら整体を受けに来る方の目的は、からだのつらさを減らす・なくすことですよね。それに対しては筋トレよりも、ちゃんと筋肉を使えるようになる事こそ重要です。
人間の体にある筋肉はおよそ600。以前も書きましたが、たった一歩を踏み出して歩くという動作で使われる筋肉は約200もあるのです。これらを上手く連動させて動作をしている筈が、どこかに動かない・動かせない筋肉があればどこかにひずみができて、痛みやつらさとなって現れるのです。動かせない筋肉が何かと言えば、ブログを読んでくださっている方はコリハリと予想がつくと思いますが、からだを動かす機会が減っている現代人は脳が「動いて~!」の命令を送っても上手く筋肉に伝わらなくなってしまっている部分も多い様です。

特定の筋肉を鍛えると、その他の筋肉とのバランスが変わってきます。腹筋ばかりを鍛えて背中の筋肉を無視していると、だんだん体は前側に引っ張られやすく…なんてことになりかねません。
また、痛みについて以前書きましたが痛みとは「筋肉の酸欠」です。筋肉量が増えれば必要な酸素量も当然増えます。私たちが普通の暮らしをするために必要な筋肉は重力に対して立つ・座る・動作できる量で事足ります。それ以上に筋肉量を増やせば、もっともっと酸素が必要になり、もともと痛みを抱える人にはより痛みが出やすい状態をつくり出してしまうなども考えられます。筋トレ、オールオッケーとは言えませんね。

「鍛える」よりも「動かす」

筋トレするなら抗重力筋である伸筋を鍛えるのが整体的にはオススメ。加齢とともに筋肉量は減ってきます。地球上で生きているならば、重力に負けない筋肉で体を伸ばしてあげないと、姿勢はどんどん曲がってつぶれて…になっていきますからね。昨今流行りのスクワットはまさに伸筋を鍛えることができるトレーニングです^^

でもでも、まずは筋力アップよりも動かすべし。動けば筋ポンプが生じて固まっていた筋肉もだんだん緩みます。伴って、酸素や栄養はいきわたり、老廃物は流れ…よいサイクルが戻ってくるんです!
運動って苦手なのよね~なんて思っているそこのあなた!どんどん錆付くか、それともこれからを長く楽しく過ごすために体のメンテナンスをしてあげるか。選ぶのはあなたです(笑)

そうそう、質問なさったお客さまは思い出せないくらい昔からラジオ体操を毎日欠かさずやっているそう。仕事に子育てにと忙しい毎日、体につらさを感じることはあるそうですが、この日課が無ければもっと大変な状態になっていたでしょう。ラジオ体操、全身を動かすよい運動なのでオススメです^^